Home >

news ヘルプ

論文・著書情報


タイトル
和文:量子化学計算による高分子の屈折率・複屈折の波長分散と化学構造との関係 
英文:Relation between wavelength Dispersion of refractive index and birefringence of polymers estimated by quantum chemical calculation and chemical structure 
著者
和文: 久保山敬一, 井久田明史, 中嶋隆人, 扇澤敏明.  
英文: Keiichi Kuboyama, Akifumi Ikuta, Takahito Nakajima, TOSHIAKI OUGIZAWA.  
言語 Japanese 
掲載誌/書名
和文:高分子論文集 
英文:Kobunshi Ronbunshu 
巻, 号, ページ Vol. 66    No. 4    pp. 119-129
出版年月 2009年4月 
出版者
和文:社団法人高分子学会 
英文:The Society of Polymer Science, Japan 
会議名称
和文: 
英文: 
開催地
和文: 
英文: 
DOI https://doi.org/10.1295/koron.66.119
アブストラクト 近年,光学ポリマーが光学ディスクドライブのピックアップレンズやカラー液晶ディスプレイ用の位相差フィルムなど,より高性能な光学デバイスへ利用されるようになり,より高性能な材料が必要とされている.高性能化のためには屈折率・複屈折の値そのものの制御のほか,波長分散の制御が重要である.しかしながら,これらの特性,とくに複屈折分散と分子構造との関係に関する基礎的な知見は十分であるとは言い難い.そこで本研究では新規材料を開発する際にも有用であると考えられる,量子化学計算を用いた手法により屈折率・複屈折の波長分散を計算し,分子の化学構造との関係について検討した.より単純なモデル分子としてベンゼン,シクロヘキサン,n-ヘキサンを用いて複屈折分散について検討した結果,屈折率異方性と複屈折の分散の大きさとの間には関連があり,屈折率の異方性が大きいものでは複屈折の分散が大きくなることを見出した.したがって,屈折率異方性の小さいシクロヘキサンでは複屈折の波長分散は小さく,これとのアナロジーからシクロオレフィン系ポリマーの低複屈折性およびその低分散性を説明できることを示した.

©2007 Institute of Science Tokyo All rights reserved.