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論文・著書情報


タイトル
和文:銀イオン交換およびプロトン交換ゼオライトによるメタンとエチレンからのプロピレン合成 
英文:Propene production from ethene and methane using silver- and proton-exchanged zeolite catalysts 
著者
和文: 稲津 晃司, 小山 徹, 宮地 輝光, 馬場 俊秀.  
英文: Koji Inazu, Toru Koyama, Akimitsu Miyaji, Toshihide Baba.  
言語 English 
掲載誌/書名
和文:Journal of the Japan Petroleum Institute 
英文:Journal of the Japan Petroleum Institute 
巻, 号, ページ Vol. 51    No. 4    pp. 205-216
出版年月 2008年6月 
出版者
和文:石油学会 
英文:The Japan Petroleum Institute 
会議名称
和文: 
英文: 
開催地
和文: 
英文: 
アブストラクト 筆者らが行ってきた二つのプロピレン合成法について概説する。その一つは,銀イオン交換を用いたエチレン共存下でのメタン転化反応である。もう一つはプロトン交換ゼオライトによるエチレン転化反応である。この反応では,プロピレンはゼオライトの分子ふるい効果によって選択的に生成する。
銀イオン交換ゼオライトはメタンを活性化できる。このことは銀イオン交換Y型ゼオライトにメタンを吸着させると,メタンのC-H結合が不均等解離することが1H MAS NMR測定によって明らかとなった。メタンの不均等解離によって生成したCH3は,400℃付近でエチレンと反応してCH3CHCH3を生成する。メタンとエチレンとの反応によってプロピレンが生成することは,13CH4とCH2=CH2とを反応させると13CC2H6が生成することから支持される。
一方,13CH4とCH2=CH2との反応を試みたとき,プロトン交換ゼオライトではC3H6が生成し,13CC2H6が生成しない。この結果は,プロトン交換ゼオライトではエチレンからプロピレンが生成していることを示している。なかでもSAPO-34はエチレンからプロピレンを選択的に生成する。たとえば,400℃で反応を行うと,エチレン転化率が71.2%のときプロピレンの最高収率は52.2%(選択率は73.3%)であった。プロピレンの高い選択性は,SAPO-34の酸性プロトンの性質と分子ふるい効果によってもたらされると思われる。

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