組織のネットワークでは,持ち込み端末等のネットワーク接続の際に利用者および端末を特定するための利用者認証を用いる場合が多い.利用者認証にはウェブ認証や MAC アドレス認証,IEEE 802.1 X 認証などが存在し,有線 LAN,無線 LAN を問わずこれらの認証方法が単一もしくは併用する形で運用されている.一方,組織内において,接続するデバイスの数の増加 ・ 多様化,および IPv6 が普及していくことを考えたとき,利用者認証のあり方そのものを考え直す必要が出てくる.本発表では,IPv6 ネットワークを前提とした,認証スイッチにおける従来のウェブ認証による利用者認証環境からの 802.1 X 認証の活用と課題について議論する.