天然物ケミカルバイオロジーを加速する深層学習技術基盤

大上雅史

論文・著書情報

タイトル

和文:	天然物ケミカルバイオロジーを加速する深層学習技術基盤
英文:	Accelerating natural product chemical biology with deep learning technology platform

著者

和文:	大上雅史.
英文:	Masahito Ohue.

言語

Japanese

掲載誌/書名

和文:
英文:

巻, 号, ページ

出版年月

2024年3月26日

出版者

和文:
英文:

会議名称

和文:	日本農芸化学会2024年度大会
英文:

開催地

和文:	世田谷区
英文:

公式リンク

https://www.jsbba.or.jp/2024/index.html

アブストラクト

天然物ケミカルバイオロジーの発展によって、天然物から革新的な生物活性分子が見出されてきた。これら天然物の多くは経口医薬品に関するリピンスキーの Rule-of-Five 則を満たさず、Rule-of-Five の外の空間、すなわち Beyond Rule-of-Five に位置する。従来の情報科学・深層学習技術はこの Beyond Rule-of-Five 化合物に対して充分な性能を持っておらず、より多様な化学構造・モダリティを扱える計算技術が必要である。本講演では、最新の深層学習技術を中心に、広大なケミカルスペースを自在に探索するための羅針盤とも言える情報科学技術の研究成果を紹介する。AI 分子生成モデルによる化合物設計や、 AlphaFold を活用した標的結合ペプチド設計、自由エネルギー摂動法シミュレーションによる精密な天然物誘導体の設計などの事例から、Beyond Rule-of-Five 空間に眠る革新的天然物の発見・機能解明に向けて、天然物ケミカルバイオロジー研究に情報科学がどのように貢献できるか議論できれば幸いである。

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