Home >

news ヘルプ

論文・著書情報


タイトル
和文:OpenCL対応GPU・FPGAデバイス間連携機構による宇宙輻射輸送コードの演算加速 
英文: 
著者
和文: 小林 諒平, 藤田 典久, 中道 安祐未, 山口 佳樹, 朴 泰祐, 吉川 耕司, 安部 牧人, 梅村 雅之.  
英文: Ryohei Kobayashi, 藤田 典久, 中道 安祐未, 山口 佳樹, 朴 泰祐, 吉川 耕司, 安部 牧人, 梅村 雅之.  
言語 Japanese 
掲載誌/書名
和文:研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) 
英文: 
巻, 号, ページ Vol. 2019-HPC-172    No. 8    pp. 1-9
出版年月 2019年12月11日 
出版者
和文: 
英文: 
会議名称
和文:第172回ハイパフォーマンスコンピューティング研究発表会 
英文: 
開催地
和文: 
英文: 
アブストラクト 我々は,高い演算性能とメモリバンド幅を有する GPU(Graphics Processing Unit)に演算通信性能に優れている FPGA (Field Programmable Gate Array)を連携させ,双方を相補的に利用する GPU-FPGA 複合システムに関する研究を進めている.GPU・FPGA 複合演算加速が必要とされる理由は,複数の物理モデルや復数の同時発生する物理現象を含むシミュレーショシであるマルチフィジックスアプリケーションに有効だと睨んでいるためである.マルチフィジックスでは,シミュレーション内に様々な特性の演算が出現するので,GPU だけでは演算加速させづらいことがある.したがって,GPU だけでは対応しきれない特性の演算の加速に FPGA を利用することで,アプリケーション全体の性能向上を狙う.本稿では,マルチフィジックスの例である,宇宙輻射輸送シミュレーションコード ARGOT を対象にする.ARGOT は,点光源と空間に分散した光源の 2 種類の輻射輸送問題を含む.ARGOT 法の演算には既に ARGOT プログラムに実装されている GPU カーネルを用いることで,主要演算部分を GPU と FPGA に適材適所的に機能分散して ARGOT コードを最適化する.また,GPU-FPGA 間のデータ転送には,これまでに提案してきた OpenCL から制御可能な GPU-FPGA 間 DMA 転迭を利用する.提案手法を評価したところ,GPU と FPGA に適材適所的に機能分散した ARGOT コードは,そうでない ARGOT コードと比較して最大 3 倍の性能向上を達成できた.

©2007 Institute of Science Tokyo All rights reserved.